当院の内科について

内科のイメージ写真

内科では腎臓疾患を中心に診療を行なっています。
腎臓は、血液中の老廃物を尿として排出する。いくつかのホルモンを産生、調節する。などの働きをもち、体内環境を一定に保つのに欠かせない臓器です。

腎臓内科と泌尿器科の違いについてですが、腎臓内科では、泌尿器科領域で腎炎としてひと括りにしてしまう腎実質の炎症性疾患について、より専門的に取り扱うのが特徴です。
尿をつくる腎臓本来の機能に加えて、腎臓から分泌される造血ホルモン、血圧コントロールに働くホルモン、骨の新陳代謝に関わるホルモンの異常などで起こる、貧血、高血圧、骨粗しょう症なども腎臓内科の担当領域です。
一方、泌尿器科では腎実質以外の尿路(尿の流れみち)にある他の臓器の疾患や、癌など悪性の病気の手術を取り扱います。詳しくは泌尿器科の診療案内ページをご覧下さい。

腎臓内科では、腎臓の機能低下をひきおこす病気を詳細に分類するために、採血以外に特殊な尿検査を駆使します。
また病状に応じて入院して腎臓の組織を採取する腎生検を行い、顕微鏡的に病気の原因を精査することもあります。
当院では、腎臓の働きを推しはかるための採血検査を中心に、必要に応じて尿の成分分析検査を追加します。
特に重要視しているのは尿中に分泌されるアルブミンという蛋白質の量です。この蛋白質は正常な腎臓ではほとんど尿に分泌されませんが、腎臓がダメージを受けると尿中に現れます。
微量に尿に混じっている段階から、人工透析や腎臓移植が必要になる末期の腎不全に至るリスクを占うと言われています。
これまで腎臓の機能低下を食い止めるには、原因疾患である腎炎や、糖尿病、高血圧といった生活習慣病の治療を頑張るしかありませんでしたが、近年尿蛋白そのものを減少させて腎臓を保護する薬の研究開発が進み、これからの新たな治療手段として注目されています。

ある程度以上に腎臓の機能低下が進んでいる患者さんや、急激な腎臓機能の悪化を認めた患者さんは、より詳しい検査が可能な高次医療機関への紹介を行なっています。

院内の設備

主要な採血項目は院内で迅速検査が可能です。

院内の設備

X撮影の画像読み出しはデジタル化済みです。

下記のような症状に心当たりがあれば一度ご受診ください

  • 健診で「尿潜血」や「たんぱく尿」を指摘された
  • 健診で腎機能の指標となる「クレアチニン値」の上昇を指摘された
  • 脚や体がむくみやすくなった
  • トイレで尿の泡立ちが強くなった
  • 顔色が悪い(浅黒い顔色になった)と言われた
  • 息が切れるなど、貧血の症状がある
  • 疲れやすい、常に倦怠感がする
  • 原因不明の全身の痒みがある
  • 家系的に腎臓病が心配である

など

内科(腎臓)での対象となる
主な疾患

  • 慢性腎臓病(CKD)
  • 糖尿病性腎症
  • 高血圧性腎硬化症
  • 急性腎炎症候群(Ig A腎症)
  • 急速進行性糸球体腎炎
  • ネフローゼ症候群
  • (遺伝性の)多発性嚢胞腎

など