湿疹について

湿疹のイメージ写真

湿疹とは、皮膚にできる赤いブツブツ、あるいは皮膚がかゆくてザラザラしている状態の総称になります。
原因は特定できない場合に湿疹と診断されますが、主にハウスダスト、花粉、薬剤、細菌などの外的要因に対して、それらが皮膚に入り込もうとする際に過剰に反応する(内的要因:アレルギー反応 など)ことで発症するのではないかと考えられています。

湿疹の多くは、発症初期に皮膚に発赤の症状が現れ、それはやがて水ぶくれの発疹となります。
さらに時間が経過すると患部は乾燥して、皮膚がボロボロと落ちていきます。
なお、その間にかゆみの症状が我慢できなくて掻き壊すなどすると病変は広がっていき、症状はさらに悪化していくようになります。
また、発症を繰り返す、症状が慢性化することを慢性湿疹と言いますが、この場合、皮膚が厚くなったり、肌が黒ずんだりするほか、跡が残ることもあります。

手湿疹とは

キッチンや洗濯など水を使う家事、紙を頻繁に扱っている仕事をするなどして、手の皮脂や角質が落ちてしまい、それによって皮膚のバリア機能が弱まるなどし、物をつかむなどの物理的な刺激にも皮膚が過剰に反応してしまったり、刺激物が侵入しやすくなるといったことで、手に様々な皮膚症状が現れているのが手湿疹です。

具体的な症状としては、手のひらや指が全体的に乾燥してしまい、手の皮がボロボロと剥けてしまっている状態を言います。これが悪化すると、水ぶくれや亀裂などもみられるようになります。
なお、手湿疹はアレルギー体質の方によく見られやすいとされ、原因となる家事や仕事を止めない限りは治りにくいとも言われています。

手湿疹の対症療法としては、ステロイド外用薬や保湿薬を使用した薬物療法となります。同治療によって、1~2週間ほどで症状は改善していくようになります。
ただ、発症の原因となる家事や仕事などを行っている限りは再発することは確実です。したがって、日頃より手を保湿・保護するスキンケアというのが必要になります。

接触性皮膚炎とは

接触性皮膚炎とは、一般的にかぶれと呼ばれているものです。これは、何かしらの物質が皮膚に触れたことで起きる炎症や湿疹を言います。

主な症状としては、痛みやかゆみを訴えることが多く、また接触した部位の皮膚には赤い腫れをはじめ、水ぶくれやブツブツがみられることもあります。

なお発症の原因は様々あります。
いくつか挙げますと、刺激が強いとされる塩酸や強アルカリ物質といったものに触れることで起きる刺激性接触皮膚炎、アレルギー体質の方で金属や化学物質などに触れることで発症するアレルギー性接触皮膚炎、皮膚にある物質が接触し、その部位が太陽光を浴びるなどして発症する光接触皮膚炎といったものがあります。

いずれの原因にしましても、かぶれの症状がみられる場合、ステロイド外用薬を使用していきます。
かゆみの症状が強い場合は抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を用いるようにします。また症状が重症であれば、ステロイド薬を内服するといったことなどを行っていきます。

皮脂欠乏性湿疹とは

加齢や過度な洗い過ぎによって皮脂が減少している状態を乾皮症と言います。この状態になると角層は破壊されているので外からの刺激を受けやすくなっています。これに炎症が加わるなどして湿疹化しているのが皮脂欠乏性湿疹です。
冬の季節に起こることが多く、高齢者では下腿伸側でよくみられます。

主な症状は、皮膚の表面がカサカサしている、または白い粉をふいたような状態で、ひび割れが生じるとかゆみや痛みもみられます。
ただ多くの場合、これは日本の高齢者によくみられる特徴ですが、入浴中などにタオルなどで必要以上にこすりすぎるということが原因で起きることが多いです。そのため、まずは入浴習慣の見直しから始めるようにします。

治療をする場合は、肌を乾燥させないようにする必要がるので保湿剤を使用していきます。
乾皮症だけでなく、湿疹の症状(皮脂欠乏性湿疹)があるという場合は、ステロイド外用薬による治療をします。
その後は保湿剤などでスキンケアをしていきます。

湿疹の治療について

原因が特定している湿疹であれば、原因物質を除去する、あるいは触れないようにする対策をしていきます。
またかゆみの症状が強ければ、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬の内服などの薬物療法が行われます。