冷凍凝固療法について

  • 2022.06.12

イボなどに対する冷凍凝固療法を行っています。

以前は綿棒に染み込ませた液体窒素を押し当てる方法で治療をしていましたが、必要以上に深く凍結させてしまうおそれがあり、液体窒素を噴霧するタイプの治療器具を採用しました、現在はこちらをメインに治療を行なっています。

冷凍凝固療法は、ウイルス性のイボや老人性のイボ、紫外線による角化症(表面のカサカサしたできもの)などに-196℃の液体窒素を当てて凍結させ、細胞にダメージを与えて取り除く治療です。1箇所の治療につき3-4回、凍結と解凍を繰り返して細胞にダメージを与えます。

治療中は皮膚表面から突き刺す様な痛みを伴いますので、患者さんごとに無理のない範囲で治療を行います。

患部に意識を向けるのではなく、呼吸を止めず息をゆっくりと深く吐くことに集中し、深呼吸すると痛みを感じにくくなります。

冷凍凝固治療後は凍傷と同じ様な反応がおき、血豆や水ぶくれになり自然と破れてしまうことがありますが、この様な場合に備えて軟膏をご処方することもあります。

治療後の痛みは2、3日前後で徐々に治まっていきます。

診察の上で適応を判断いたしますので、イボなどでお困りの方はお気軽にご相談ください。

院長  安食